19年目の「CPUの創りかた」

このブログを書き始めたのは、この本と出会った頃だった。
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当時の私は、本当に疲弊していた。好きな仕事でやりがいはあったが、あまりにも多忙で、体調も悪く、どうにもならない状態だった。
仕事を辞めて暇になり、ヘッドホンジャックの交換に手を付けたんだと思う。このブログの古いほうに書いてある。まぁ、誰ももう見ないと思うけど。
当時、仲良くしていた人たちが、マニアックなことを好む人たちだったので、興味を持った私を面白がってくれたことも、次から次へと電子工作に手を出していく追い風になった。
この本で紹介されているTD4というCPUを本当に作って、周囲の人たちをびっくりさせてやろう、というのが動機だったのかなぁ、何度も秋葉原に通い、膨大な部品を買い集め、配線図を書き、大量に配線し、失敗を幾度となく繰り返し、私のTD4は完成した。好きなことに没頭したおかげか、体調も良くなった。
実際にTD4を作った人は他にもいたようで、TD4のまとめサイトを作成した方が私のブログを紹介してくださり、私のTD4製作記も、それなりにアクセスがあって、うれしかった。
TD4は、19年経った今もちゃんと動く状態で私の手元にある。
仕事場が変わり、生活が変わり、興味を持つ対象が変わり、取り巻く環境の変化とともに、今では接点がなくなった人もいる。
でも、ふとTD4を見ると、あの頃のことがありありとよみがえってきて、懐かしい気持ちになる。久しぶりに、この本を読み直してみようかな。

CPUの創りかた、TD4(CPU)、手書きの部品配置図